概要

Webマーケティング(ウェブマーケティング)は、Web上で顧客との接点をつくり、商品やサービスの認知、購入・問い合わせ、継続的な関係につなげるマーケティング活動です。HubSpotは、Web上でユーザーとの関係を築き、商品やサービスが売れる仕組みをつくる活動として説明しています。[1]

Webマーケティングの目的と全体像

目的は、サイトへの訪問を増やすことだけではなく、顧客に必要な情報を届け、事業にとって必要な行動や関係につなげることです。集客の後に何が起きるかまで考えると、施策を選ぶ理由が明確になります。

全体像をつかむため、ここでは「知ってもらう」「訪れてもらう」「購入・問い合わせにつなげる」「利用や購入を続けてもらう」という4つの役割に整理します。たとえば訪問数は十分でも問い合わせが少ないなら、集客を増やす前に、サービスの説明や申し込みのしやすさを確認するという考え方です。

主なWebマーケティング施策

施策は、検索からの集客、情報発信による接点づくり、サイト内の行動を支える改善などに分けて考えられます。HubSpotも検索、Web広告、SNS、メールなどを施策として紹介していますが、全部を同時に行うことが目的ではありません。[1]

検索と広告による集客

SEOやSEO対策は、自然検索で情報を見つけてもらうための取り組みです。有料の検索広告は広告枠への掲載を通じて接点をつくるもので、Googleも広告掲載が自然検索のランキングに影響しないと説明しています。[3][8]

自然検索と広告のどちらを使う場合も、訪問してほしい人、伝える内容、移動先のページをそろえて考えます。検索される言葉だけでなく、その人が何を解決したいかに合う情報を用意することが出発点です。

SNS・コンテンツ・メール等による接点形成

HubSpotの解説では、SNSでの発信や、メールマガジンによる関係づくりなども含まれます。記事や動画で情報を伝える、SNSで知ってもらう、メールで既存の接点へ継続して案内するなど、届ける相手と場面によって役割を分けて考えます。[1]

Webサイト・ランディングページの改善

集めた訪問を成果へつなぐには、Webサイトやランディングページで何を伝え、どの行動へ案内するかを整えます。商品・サービスの内容や利用条件を理解できるか、問い合わせや購入まで迷わず進めるかを確認します。

たとえば、広告で伝えた内容が移動先に見当たらなければ、訪問者は必要な情報を探し直すことになります。訪問数だけで判断せず、ページの内容とCTAを合わせて確認する、という使い方が考えられます。

取り組みの基本的な流れ

進めるときは、施策を選ぶ前に課題と目標を決め、実行後に結果を確かめます。ここでは、目的と判断材料をそろえるための基本的な流れを示します。

  1. 課題と目標を決める:認知、問い合わせ、購入、継続利用など、何を変えたいかを言葉にします。
  2. 顧客を理解する:誰が、どの場面で、どんな情報を必要としているかを整理します。
  3. 施策を選ぶ:検索、広告、発信、サイト改善などから、目標に合う接点と行動を選びます。
  4. 実行する:伝える内容、移動先、計測方法を準備し、確認できる範囲で取り組みを始めます。
  5. 結果を測る:目標に対応した指標で、費用と訪問後の行動を確認します。
  6. 改善する:集客、ページ、提案内容などのどこに課題があるかを分け、次の取り組みを決めます。

結果を確かめる際は、GA4などの分析と、受注・購入・顧客対応の記録を照らし合わせます。少ない件数や一時的な変化だけで決めつけず、同じ条件で比較できる期間を取ると判断しやすくなります。

効果を判断する指標

指標は、何を良くしたいかに合わせて選びます。PVや訪問数が増えても、必要な問い合わせ・購入につながったかは別に確認する必要があります。

指標

確認する問い

見る際の前提

CVR

成果へ進む割合はどうか[4]

広告の率とサイト分析の率では分母が異なる場合がある。計測条件を確認する

CPA

成果1件を得るのにいくらかかったか[5]

何を成果とした費用かをそろえる

ROAS

広告費に対して売上・価値をどれだけ得たか[6]

売上効率と利益の評価を分ける

LTV

顧客との関係を通じてどれだけ価値を得るか[7]

Shopifyは売上型と粗利型を区別して説明。期間と価値の基準を合わせる[7]

たとえば購入が目標なら、訪問数と購入件数に加えて、費用や利益の余地も確認します。顧客との継続が目標なら、再購入や継続利用まで見るなど、活動の目的と指標を結び付けます。

デジタルマーケティングとの違い

WebマーケティングはWeb上の接点に焦点を当てる呼び方で、デジタルマーケティングはより広いデジタル技術・接点を含む呼び方として整理されます。HubSpotは後者に、WebサイトやSNSだけでなく、モバイルアプリやデジタルサイネージなども含めて説明しています。[2]

ただし、用語の使われ方には重なりがあり、境界を唯一の絶対的な定義として扱う必要はありません。実務では名称だけで判断せず、対象にする接点と、今回取り組む範囲を具体的にそろえることが大切です。

  • Supervisor
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    桑田 陽介

    代表取締役

    Web制作・運用・改善に20年以上携わり、WordPress、CMS構築、SEO、AWSなど、Webサイトの企画・制作から公開後の運用まで幅広く担当。実務経験にもとづき、本記事の内容・表現・技術情報を監修しています。

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