概要

CVRとは、Conversion Rateの略で、コンバージョン率を意味します。購入や問い合わせなど、成果として定めた行動を、対象となる流入や利用者に対してどのくらい得られたかを見るための指標です。

基本形は「コンバージョン数 ÷ その分析で対象とする母数 × 100」です。ただし、製品の画面で表示される率は、単純な成果の発生回数を共通の分子にしているわけではありません。分母とともに、何を1件として数えるかを確認します。

Google広告とGA4では、数える対象が違う

Google広告の公式ヘルプは、コンバージョン率を広告インタラクション1回あたりのコンバージョン数と説明しています。分母は、同じ期間の、コンバージョンを追跡できる広告インタラクションの総数です。サイトのセッション数で割る指標とは区別します。[1]

GA4のトラフィック獲得レポートには「セッション キーイベント レート」、ユーザー獲得レポートには「ユーザー キーイベント率」があります。これらは、キーイベントの起きたセッションやユーザーが全体のどの割合を占めるかを見る指標です。[2][3]

指標

分子

分母

Google広告のコンバージョン率[1]

コンバージョン数[1]

同期間の、コンバージョンを追跡できる広告インタラクション数[1]

GA4のセッション キーイベント レート[2]

キーイベントが起きたセッション数[2]

セッションの総数[2]

GA4のユーザー キーイベント率[3]

キーイベントを起こしたユーザー数[3]

ユーザーの合計数[3]

表の分子をそれぞれの分母で割り、100を掛ければパーセントで表せます。どの率を見ているかが違えば、同じ「成果」を扱っていても数値は変わり得ます。比較するときは、指標名、対象期間、対象となる流入や利用者、成果の定義をそろえます。

キーイベントとコンバージョンという名称

Googleは、アナリティクスでビジネス上重要な行動を表す従来の「コンバージョン」を「キーイベント」に改称しました。一方、Google広告の測定や最適化に使うコンバージョンは引き続き存在します。GA4でサイト内の重要な行動を見る際は、キーイベントという現在の名称に合わせて確認します。[4]

「問い合わせ」という同じ行動でも、何をイベントとして計測し、どの指標で率を見ているかを確認します。率の名称だけから、イベントの発生回数をそのまま分子に使えると判断しないことが大切です。

発生回数と、成果の起きたセッション数を分ける

仮の例として、100セッションのうち1セッションだけで、対象のキーイベントが4回発生したとします。セッション単位の率は「1 ÷ 100 × 100 = 1%」です。「4 ÷ 100 × 100 = 4%」は発生回数を使った別の計算であり、セッション キーイベント レートにはなりません。

また、Google広告では、複数のコンバージョンアクションを測定する場合や、すべてのコンバージョンを数える場合などに、1クリックから複数件が記録され、率が100%を超えることがあると説明しています。すべての率を「0〜100%の範囲の成功確率」と解釈すると、計数方法を取り違えます。[1]

CVRとCROの役割を分ける

CVRは測定する指標の名称で、CROはコンバージョン率を改善する取り組みを指す言葉です。この用語集では、ここで数値の読み方を整理し、改善の進め方は別に扱います。高い・低いを判断する前に、何を成果にして、何を母数にした数値かを説明できることが出発点です。

参考文献・出典

  • Supervisor
    supervisor

    桑田 陽介

    代表取締役

    Web制作・運用・改善に20年以上携わり、WordPress、CMS構築、SEO、AWSなど、Webサイトの企画・制作から公開後の運用まで幅広く担当。実務経験にもとづき、本記事の内容・表現・技術情報を監修しています。

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