概要

WordPressバックアップとは、サイトを復旧するときに使うデータを、あらかじめ別に保存しておくことです。一般的なWordPressサイトを元に戻すには、データベースとファイルの両方を確保します。[1]

これは単一のツールや全サイト共通の運用仕様を指す言葉ではありません。保存対象と方法、復旧の確認は、サイトの構成に合わせて決めます。

バックアップの対象

保存対象は、記事などの情報を持つデータベースと、プログラムや画像などのファイルに分かれます。片方を保存すれば、もう片方も必ず含まれるわけではありません。[1]

  • データベース:投稿、コメントなど、WordPressがデータベースに保存する情報。[1]
  • ファイル:WordPress本体、テーマ、プラグイン、アップロードした画像など。[1]
  • 設定ファイル:接続先などを記した設定も、復旧に必要なファイルとして扱う。[1]

取得と復元確認の違い

取得はデータを保存する作業、復元確認は保存データから必要な状態へ戻せるかを確かめる作業です。両者を分けると、「保存先にファイルがある」という確認だけで復旧できると判断する誤りを避けられます。

WordPress公式のバックアップ案内も、自動バックアップが機能していることを確かめるため、手動のバックアップを併せることを勧めています。自動実行の設定だけで確認を終えない考え方が重要です。[1]

バックアップの運用で決めること

運用では、いつの状態をどこに保存し、誰が取り出せるかを決めます。すべてのサイトに同じ頻度や保持数を当てはめるのではなく、更新状況と戻したい時点から考えます。

  • 取得時点:通常の取得間隔と、更新作業の直前に残すデータを決める。
  • 保存先:障害が起きる環境と、保存したデータを分けて扱えるか確認する。
  • 保持と権限:残す世代、削除する条件、取り出せる担当者を決める。
  • 確認方法:定期的に復元を試し、必要なデータがそろっているか確かめる。

公式資料では、取得頻度はサイトの更新状況などに応じて判断し、コピーを異なる場所へ置く考え方を示しています。具体的な間隔や保存方法は、自分の運用に合わせて検討します。[1]

復元を確認するときの流れ

復元確認は、本番への影響を避ける環境で、対象データの確認から機能の検証へ進めます。次は実務上の確認順の例です。

  1. 対象を選ぶ:戻したい時点のデータベースとファイル、必要な設定がそろっているか確かめる。
  2. 環境を用意する:検証先と接続先を確認し、本番データへ意図せず書き込まないよう区別する。
  3. 復元して試す:表示、ログイン、主要な編集やフォームなど、必要な機能を確認する。
  4. 結果を記録する:不足したデータや手順を整理し、復旧担当者が再現できる状態にする。

復元の操作は、使用するツールやホスティングの方法に合わせて行います。バックアップの存在と、実際の復旧手順が確認できたことを分けて記録してください。

参考文献・出典

  • Supervisor
    supervisor

    桑田 陽介

    代表取締役

    Web制作・運用・改善に20年以上携わり、WordPress、CMS構築、SEO、AWSなど、Webサイトの企画・制作から公開後の運用まで幅広く担当。実務経験にもとづき、本記事の内容・表現・技術情報を監修しています。

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