概要

構造化データとは、Webページに含まれる情報を、検索エンジンなどが理解できる形式で記述するものです。本記事では、SEOで用いる「構造化データマークアップ」を扱います。Googleは、ページに関する情報を標準化した形式で提供し、ページの内容をより正確に理解するために使用すると説明しています。[1]

たとえば、レシピページなら、材料や加熱時間などの情報を記述できます。読者向けの文章とは別に、その情報が何を表すのかを機械が扱える形で示すことが役割です。[1]

対応する検索機能の要件を満たすと、検索結果でリッチリザルトを表示する対象になり得ます。ただし、正しく設定した場合でも、必ず表示されるとは限りません。[3]

Schema.org・記述形式・表示結果の違い

構造化データを理解する際は、「何の情報かを表す語彙」「その情報を書く形式」「検索結果での表示」を分けて整理します。以下の表は、Schema.orgとGoogleの説明を整理したものです。[1][2][3]

区分

例

役割

情報を表す語彙

Schema.orgのタイプやプロパティ

対象の種類や、その対象について記述する項目を示す

記述する形式

JSON-LD、microdata、RDFa

語彙を使った情報をWebページへ記述する

検索での表示

リッチリザルト

検索エンジン側の判断によって、検索結果に情報を表示する

Schema.orgは、Webページの情報をマークアップするための共通の語彙を提供しています。その語彙は、microdata、RDFa、JSON-LDなどの形式と組み合わせて使用します。[2]

一方、Google検索でどの機能を表示できるか、どの項目が必要かは、Googleのドキュメントで確認します。Googleは、検索の動作の定義にはSchema.orgの文書ではなく、Google検索セントラルの文書を使うよう案内しています。[1]

したがって、Schema.orgに定義されている項目を記述することと、Googleの特定のリッチリザルトに対応することは、同じ確認ではありません。[1][2]

Googleがサポートする形式

Googleは、別段の記載がない限り、JSON-LD、microdata、RDFaの三つの形式を使用できると説明しています。一般的には、実装・管理しやすい形式としてJSON-LDを推奨しています。各機能の文書に沿って適切に実装されていれば、三つの形式はいずれも有効です。[1]

形式

記述方法の概要

JSON-LD

HTML内の<script>要素にデータを記述する

microdata

HTMLの属性を使い、内容に対応する情報を記述する

RDFa

HTMLの属性を使い、表示される内容に対応する情報を記述する

この表はGoogleの形式説明を整理したものです。[1] JSON-LDは記述形式の名前であり、Schema.orgの語彙や、リッチリザルトそのものの名前ではありません。

ページの内容と一致させる

Googleのガイドラインでは、構造化データがページの内容を正確に表すこと、読者に表示されない内容をマークアップしないこと、無関係または誤解を招く内容を記述しないことが求められます。[3]

たとえば、ページに載っていない情報や、実際には存在しないレビューを、検索結果に出すためだけに追加することは、この要件に沿いません。また、各検索機能の必須プロパティと、その機能に固有のガイドラインを満たす必要があります。[3]

導入時は、次の順序で確認します。以下はGoogleの文書を踏まえて整理した手順です。[1][3]

  1. ページで実際に扱っている内容に対応する検索機能を確認する。
  2. その機能の必須・推奨項目と、固有の条件を確認する。
  3. ページに表示される情報と一致するデータを記述する。
  4. テストツールで技術的な問題を確認する。
  5. 公開後も、配信されるページやSearch Consoleの情報を確認する。

テストに通ることと、表示されることは別

Googleは、リッチリザルトテストやURL検査ツールによって、技術的なエラーの多くを確認できると説明しています。一方、品質に関するガイドラインは自動化ツールで簡単にテストできるものではありません。[3]

構文が正しくても、ページの主要な内容を表していない、見えない内容を参照している、固有のポリシーに沿っていない、といった場合があります。Googleは、テストに沿って正しくマークアップしても、検索結果で表示されない場合があると明記しています。[3]

また、検索結果の表示は、検索履歴、位置情報、デバイスの種類などの要因によって調整されます。別の機能や、通常のテキスト結果が適していると判断される場合もあります。[3]

このため、導入の確認では「データが記述されている」「技術的な問題がない」「内容とガイドラインが一致する」「実際に表示された」を分けて扱います。SERPでの見え方を確認する場合も、設定したことだけで表示を保証するものではありません。

参考文献・出典

  • Supervisor
    supervisor

    桑田 陽介

    代表取締役

    Web制作・運用・改善に20年以上携わり、WordPress、CMS構築、SEO、AWSなど、Webサイトの企画・制作から公開後の運用まで幅広く担当。実務経験にもとづき、本記事の内容・表現・技術情報を監修しています。

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