概要

テクニカルSEOとは、SEOのうち、検索エンジンがWebサイトへアクセスし、ページをクロール・処理・インデックス登録しやすい技術的な状態を整える領域を指す一般的な呼び方です。

「テクニカルSEO」という名称について、Googleが単一の公式定義を示しているわけではありません。本記事では、Googleが公開している検索の技術要件やクロール・インデックス関連の公式文書をもとに、SEOの技術面を整理して説明します。

Googleは、SEOのベストプラクティスによって、検索エンジンからのクロール、インデックス登録、内容把握を容易にすることを目指すと説明しています。[3]

領域

主な確認内容

クロール

クローラーがページへアクセスできるか

HTTPレスポンス

ページが正常なステータスを返しているか

インデックス

ページがインデックス登録可能な状態か

正規化

重複・類似URLの代表が適切に伝わっているか

レンダリング

検索エンジンがページの主要な内容を取得・処理できるか

テクニカルSEOとは

SEOの技術的な土台を整える

SEOでは、ページに有用な内容を書くことだけでなく、そのページへ検索エンジンがアクセスし、内容を取得・処理できることも必要です。

例えば、重要なページがクローラーからブロックされていたり、エラーを返していたりすると、検索エンジンが通常どおりページを処理できません。[1]

テクニカルSEOでは、このような「検索エンジンがページを扱うための技術的な状態」を確認し、必要に応じて整えます。

Googleの技術要件そのものを定義とはしない

Google Search Centralには「Google 検索の技術要件」という公式文書があります。[1]

ただし、これは「テクニカルSEOとはこの3項目である」という定義ではなく、Google検索でインデックス登録の対象になるための最低限の技術要件を説明したものです。

テクニカルSEOは、それらを含むSEOの技術面を整理するときに使われる、より広い概念として考えるのが適切です。

Google検索の最低限の技術要件

Googleは、インデックス登録の対象になるための最低限の技術要件として、次の3点を挙げています。[1]

  1. Googlebotがブロックされていないこと
  2. ページがHTTP 200 (success)を返し、機能していること
  3. インデックス登録可能なコンテンツが含まれていること

ただし、この3点を満たしても、すべてのページがインデックスに登録されるわけではありません。Googleはインデックス登録を保証していません。[1]

この点は、テクニカルSEOを行えば必ずインデックスされる、あるいは必ず順位が上がるという意味ではないことを理解するうえで重要です。

テクニカルSEOで扱われる主な領域

クロールできる状態

検索エンジンが重要なページへアクセスできることが前提です。

Googleの場合、robots.txt、ログイン要求、サーバーやネットワークの問題などによってGooglebotがページへアクセスできないことがあります。[2]

クロールの仕組み自体は「クロール」で詳しく扱います。

インデックス登録できる状態

クロールできたページでも、すべてがインデックスに登録されるわけではありません。[2]

ページのインデックス状態を把握し、検索対象として処理されているかを確認することも技術面の重要な確認事項です。

インデックスの意味や各状態については「インデックス」で扱います。

重複・類似URLの整理

同じ、または非常に似た内容へ複数URLからアクセスできる場合、検索エンジンが代表となるURLを選ぶ正規化が関係します。[4]

rel="canonical"などの具体的な指定は「canonical」で扱います。

ページを処理できる状態

Googleはクロール時にページをレンダリングし、JavaScriptも処理すると説明しています。[2]

JavaScriptに依存するWebサイトでは、ユーザーには表示されていても、検索エンジンが主要な内容を取得・処理できるかという観点も技術的な確認事項になります。

コンテンツSEOとの違い

テクニカルSEOは、検索エンジンがページへアクセスし、処理・理解できる技術的な土台を整えることを中心に考えます。

一方、コンテンツSEOは、検索するユーザーの疑問や目的に対して、どのような情報をどのような内容で提供するかというコンテンツ側の改善を中心に考えます。

両者は完全に独立するものではありません。

内容が優れていても検索エンジンがページへアクセス・処理できなければ検索に反映されにくくなります。一方、技術的な問題がなくても、ユーザーにとって有用な内容でなければ、それだけで検索上の成果が決まるわけではありません。[3]

Search Consoleで確認するポイント

Google Search Consoleでは、技術面を確認するために、

  • URL検査ツール
  • ページ インデックス登録レポート
  • クロールの統計情報レポート

などを利用できます。[1]

Googleの技術要件の公式文書でも、特定ページの確認にはURL検査ツール、クロールやアクセスの問題にはページ インデックス登録レポートやクロールの統計情報レポートが案内されています。[1]

ここでは各ツールの操作方法は深掘りせず、テクニカルSEOの状態確認に利用できるという位置づけにとどめます。

テクニカルSEOだけで順位は決まらない

技術的な問題を解消することは、検索エンジンがページを処理するための土台を整えることにつながります。

しかしGoogleは、検索の基本事項に沿ってもインデックス登録が保証されるわけではないことや、ランキング上位になるための「秘訣」はないことを説明しています。[2][3]

そのため、テクニカルSEOは「設定をすれば順位が上がる施策」ではなく、コンテンツやサイト全体のSEOを機能させるための技術基盤として捉えるのが適切です。

SEO全体の意味は「SEO」、施策の進め方やSEO業者を検討するときの考え方は「SEO対策」で扱っているため、本記事では技術面に範囲を限定しています。

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