概要

Shopify(ショッピファイ)とは、オンラインストアの構築・運営を中心に、決済、商品管理、注文管理、在庫管理、販売チャネル、実店舗販売などをまとめて管理できるコマースプラットフォームです。[1][2]

Shopifyでは、サーバーやECシステムを一から開発しなくても、管理画面から商品を登録し、テーマでストアのデザインを整え、決済方法や配送などを設定して販売を始めることができます。

また、オンラインストアだけでなく、Shopify POSを利用した実店舗販売や、地域・顧客グループ・販売チャネルごとに体験を調整するMarketsなど、複数の販売方法を管理する機能も提供されています。[3][4]

用語

読み方

分類

提供

主な用途

Shopify

ショッピファイ

EC・ネットショップ

Shopify

ECサイト構築、商品・注文・在庫管理、決済、実店舗販売など

Shopifyとは

ECサイトの構築と運営をまとめて行えるサービス

Shopify公式は、Shopifyをオンラインでも対面でも販売できるコマースプラットフォームと説明しています。[1]

オンラインストアでは、商品ページ、固定ページ、ブログなどを作成し、商品を販売できます。独自ドメインを接続して、自社ブランドのWebサイトとして運営することもできます。[2][5]

一般的なECサイトでは、商品データ、注文、在庫、顧客情報、決済、配送など、多くの仕組みを管理する必要があります。Shopifyでは、これらをShopify管理画面を中心に運用できます。

サーバーを自分で用意する方式とは異なる

Shopifyは、WordPressなどを自社で用意したサーバーへインストールする方式とは異なり、Shopifyが提供するプラットフォーム上でストアを構築・運用します。

そのため、ECシステムのサーバー環境を一から構築する必要はありません。

一方で、Shopifyの仕様、料金プラン、テーマ、アプリ、決済、各機能の提供条件などに沿って運用する必要があります。自由度が高い部分と、Shopifyのプラットフォームとしてのルールに従う部分の両方があります。

Shopifyの主な機能

オンラインストア

Shopifyのオンラインストアでは、商品販売だけでなく、Webページやブログの作成、メニューの設定、独自ドメインの接続などを行えます。[2][5]

Shopify公式は、オンラインストアをビジネスのオンライン上の拠点と位置づけ、商品販売に加えてページやブログを公開できると説明しています。[2]

テーマ

Shopifyでは、「テーマ」を利用してオンラインストアのデザインやレイアウトを構築します。[6]

Shopify Theme Storeには、Shopifyが開発した無料テーマと、サードパーティのデザイナーが開発した有料テーマがあり、機能・コレクション・業種などで検索して選べます。[11] テーマエディタでは、セクションやブロックを追加したり並べ替えたりして、コードを編集せずにストアのレイアウトやスタイルを調整できます。利用できるセクションやブロックは、テーマとそのバージョンによって異なります。[12]

より細かな要件では、テーマコードを編集したり、独自テーマを開発したりすることもあります。

アプリ

Shopifyでは、Shopify App Storeなどからアプリを追加して、ストアの機能を拡張できます。[7]

例えば、レビュー、定期購入、配送、検索、マーケティング、外部サービス連携など、標準機能だけでは足りない要件をアプリで補うことがあります。

アプリの料金は、多くがShopifyの請求を通じて課金されますが、一部のアプリは開発元から直接請求される場合もあります。[7]

アプリを増やせば必ず良いわけではありません。費用、管理負荷、ストアの表示速度、テーマや他アプリとの互換性なども確認する必要があります。

決済

Shopifyでは、Shopify Paymentsや第三者の決済プロバイダーなど、複数の決済方法を設定できます。[8]

Shopify Paymentsは、対象地域のストアで利用できるShopifyの決済サービスです。日本も対応地域に含まれており、利用条件を満たすストアでは、Shopify管理画面から決済と注文管理を連携できます。[9]

ただし、日本のShopify Paymentsはオンライン販売での利用に限られ、Shopify POSでの対面決済には利用できません。実店舗で対面決済を行う場合は、外部の決済サービスが提供するカードリーダーなどを利用する必要があります。[10]

利用できる決済方法、手数料、入金条件などは、国・地域、料金プラン、決済方法によって異なります。固定的な数値ではなく、契約時点の公式情報を確認する必要があります。

商品・注文・在庫・顧客の管理

Shopify管理画面では、商品情報、注文、顧客、在庫などを管理できます。

オンラインストアだけでなく、対応する販売チャネルやShopify POSと連携することで、複数の販売場所を同じShopifyストアから管理できます。[3]

Shopify POSと実店舗販売

Shopify POSは、iOSまたはAndroid端末を使って対面販売を行うためのPOSシステムです。[3]

実店舗、マーケット、ポップアップストアなどで商品を販売し、オンラインストアと実店舗の注文や在庫をShopify上で連携できます。[3]

これにより、Shopifyは「ECサイトだけのサービス」ではなく、オンラインと実店舗をまたいだコマース基盤として利用できます。

日本で対面決済を行う場合は、前述のとおり外部の決済サービスを組み合わせる必要があります。[10]

Shopify Markets

Shopifyのmarkets(マーケット)では、地域、顧客グループ、実店舗、販売チャネルなどの条件に応じて、顧客体験を調整できます。[4]

マーケットは、「誰に適用するか」を決める条件と、「どのような体験を提供するか」を決めるカスタマイズの2つの要素で構成されます。条件には、越境販売のための国・地域のほか、B2Bの企業拠点、実店舗のロケーション、販売チャネルなどを指定できます。[4]

つまりmarketsは、海外販売のためだけの機能ではなく、地域・B2B・実店舗・チャネルをまたいで販売体験を管理する仕組みとして位置づけられています。[4]

なお、B2Bマーケットや実店舗マーケットで利用できるカスタマイズの範囲は、ストアの料金プランなどによって異なります。[4]

Shopifyのメリット

ECに必要な基本機能をまとめて管理できる

オンラインストアを自社開発する場合、商品管理、注文管理、決済、在庫、顧客管理などを個別に用意する必要があります。

Shopifyでは、EC運営に必要な多くの機能がひとつのプラットフォーム内にまとめられています。[1][2]

そのため、ゼロからECシステムを開発する方法と比べて、ストアを立ち上げやすいことが特徴です。

テーマとアプリで拡張できる

デザインはテーマ、追加機能はアプリという形で拡張できるため、標準的なECサイトから独自要件のあるストアまで幅広く対応できます。[6][7]

ただし、要件によってはテーマ開発やアプリ開発などの専門的な実装が必要です。

オンラインと実店舗を連携できる

Shopify POSを利用すると、オンラインと実店舗の注文や在庫をShopifyで管理できます。[3]

ECと実店舗を別システムで管理する場合と比べて、販売データをまとめやすい点はShopifyの特徴のひとつです。

Shopifyを利用するときに知っておきたいこと

月額料金だけで費用が決まるわけではない

Shopifyには料金プランがあり、利用するプランに応じて機能や条件が異なります。[1]

さらに、次のような費用が発生する場合があります。

  • 有料テーマ
  • 有料アプリ
  • 決済に関する費用
  • 独自開発やカスタマイズ
  • 制作会社・運用会社への委託費
  • ドメインなどの外部サービス費用

そのため、Shopifyの導入費用は「月額プランの料金」だけで判断せず、必要な機能と運用方法を含めて考える必要があります。

アプリへの依存が増える場合がある

標準機能にない要件をアプリで補えることはShopifyの強みですが、アプリを多く利用すると、費用や運用が複雑になる場合があります。

アプリを停止したときに機能やデータがどうなるか、テーマ変更時に問題がないか、サポート体制はどうかなども確認すると安全です。

Shopifyなら何でも自由に作れるわけではない

テーマコードやアプリを使った拡張は可能ですが、Shopifyというプラットフォームの仕様に沿って構築する必要があります。

非常に特殊な購入フローや業務システムとの連携など、要件によってはカスタムアプリや外部システムの開発が必要になります。

ECサイトを作る前に、「Shopifyの標準機能でできること」「アプリで補うこと」「独自開発すること」を切り分けることが重要です。

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