CDNとは

CDN(Content Delivery Network、コンテンツ配信ネットワーク)は、複数の拠点に配置したサーバーを通じて、Webページや画像などのコンテンツを利用者へ配信する仕組みです。[1][2]

利用者に近いネットワーク拠点からデータを返し、配信元までの長距離通信を減らして応答の遅延を抑える仕組みです。[1]

CDNはコンテンツの配信を担いますが、原本の保存や生成まで代わりに行うわけではありません。Webホスティングとは役割が異なります。[1]

CDNの仕組み

利用者のリクエストをエッジの配信拠点が受け、保存済みのデータがあればそこから返します。なければ配信元から取得して返します。[2]

エッジサーバーとオリジンサーバー

エッジサーバーは利用者への配信を担い、オリジンサーバーはコンテンツの原本を提供します。[2]

例えば画像の原本をオリジンサーバーで管理し、コピーを複数のエッジサーバーから届ければ、原本の管理と配信を分担できます。

キャッシュが使われる場合

エッジのキャッシュにコピーが残っていれば、オリジンサーバーへ毎回問い合わせずにコンテンツを返せます。[2]

ただし、オリジンの内容を更新しても、キャッシュの有効期間が残っていれば古いコピーが使われることがあります。[3]更新時にはキャッシュの保持条件も確認します。

CDNが配信するコンテンツ

CDNはHTML、CSS、JavaScript、画像、動画などを配信でき、静的ファイルだけに限定されません。[1]

利用者ごとに内容が変わるページでは、共通のキャッシュを返す処理と、オリジンへの通信を効率化する処理を区別します。

例えばAWSのCDNでは、動的な要求をオリジンへ転送しながら、エッジ拠点とオリジンの接続を最適化する動的アクセラレーションを利用できます。[2]

動的な内容を配信できても、利用者ごとの情報を共通キャッシュに保存してよいとは限りません。

CDNの利点と制約

CDNには、通信経路の短縮やキャッシュの再利用によって応答を速め、オリジンの転送量や負荷を減らす利点があります。[1][2]

  • 配信の効率:キャッシュで応答できる場合、オリジンから送るデータを減らせます。
  • 可用性:AWSのCDNでは、一部の配信拠点が停止しても、別の稼働サーバーが配信を引き継ぐ構成があります。[2]
  • 保護機能:CloudflareのCDNでは、適切な設定によってDDoS攻撃などへの対処に役立つ機能を利用できます。[1]

すべての通信が同じように高速化するわけではなく、あらゆる攻撃を防げるわけでもありません。

導入前に、配信する内容、キャッシュの更新方法、オリジンとの役割分担を確認します。

CDNとCloudFrontの関係

CloudFrontは、AWSが提供する具体的なコンテンツ配信サービスで、世界各地のエッジロケーションを通じてコンテンツを配信します。[4]

CDNはコンテンツ配信の仕組みを指す一般概念で、CloudFrontはその仕組みを提供するAWSのサービス名です。[4]

参考文献・出典

  • Supervisor
    supervisor

    桑田 陽介

    代表取締役

    Web制作・運用・改善に20年以上携わり、WordPress、CMS構築、SEO、AWSなど、Webサイトの企画・制作から公開後の運用まで幅広く担当。実務経験にもとづき、本記事の内容・表現・技術情報を監修しています。

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