概要

コンピューティング、ストレージ、データベースなどのITリソースをインターネット経由で利用できます。[1]

コンピューティングのAmazon EC2、オブジェクトストレージのAmazon S3、リレーショナルデータベースのAmazon RDS、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)のAmazon CloudFront、DNSのAmazon Route 53など、多数のサービスを必要に応じて組み合わせて利用するクラウドプラットフォームです。[4][5][6][8][9]

用語

正式名称

読み方

分類

提供

主な用途

AWS

Amazon Web Services

エーダブリューエス

AWS・クラウド・サーバー

Amazon Web Services

Webサイト、サーバー、ストレージ、データベース、CDN、DNS、アプリケーション、AIなど

AWSとは

ITリソースを必要なときに利用できるクラウドサービス

AWSは、クラウドコンピューティングを、コンピューティングパワー、ストレージ、データベースなどのITリソースを、インターネット経由で必要に応じて利用する仕組みと説明しています。[1]

自社で物理サーバーを購入して設置する場合と異なり、AWSでは必要なサービスやリソースをクラウド上で作成し、規模や用途に応じて変更できます。

AWSの多くのクラウドサービスでは従量課金の考え方が採用されており、AWSは「必要なサービスを、必要な期間だけ利用し、利用した分に応じて支払う」Pay-as-you-goを基本的な料金方式として説明しています。[3]

AWSは「サーバー」だけではない

AWSという言葉はWebサーバーの文脈で使われることも多いですが、提供範囲はサーバーだけではありません。

AWSの製品一覧には多数のクラウドサービスが掲載されており、Compute、Networkingなどのカテゴリが付けられています。[2]

そのため、Webサイトひとつを構築する場合でも、用途によって複数のAWSサービスを組み合わせることがあります。

Web制作でよく使われるAWSのサービス

代表的なサービス

Webサイトやアプリケーションで利用される代表的なAWSサービスには、次のようなものがあります。

サービス

主な役割

Amazon EC2

仮想サーバーなどのコンピューティング環境を提供するサービス

Amazon Lightsail

仮想サーバー、ストレージ、データベースなどを比較的シンプルな構成で利用できるサービス

Amazon S3

ファイルやデータを保存するオブジェクトストレージ

Amazon RDS

リレーショナルデータベースの構築・運用を支援するマネージドサービス

AWS Lambda

サーバーを直接管理せずにコードを実行できるサーバーレスコンピューティングサービス

Amazon CloudFront

コンテンツを世界各地へ低遅延で配信するCDN

Amazon Route 53

DNS、ドメイン登録、ヘルスチェックなどを提供するサービス

Amazon S3はオブジェクトストレージとして、データのバックアップや復元、アーカイブなど幅広い用途で利用されます。[5]

Amazon RDSは、データベースのプロビジョニング、バックアップ、パッチ適用などの運用作業をAWS側で管理するマネージドなリレーショナルデータベースサービスです。[6]

AWS Lambdaでは、サーバーを直接管理せず、イベントなどに応じてコードを実行できます。[7] CloudFrontはCDNとしてコンテンツ配信を高速化し、Route 53はDNSなどを担当します。[8][9]

Lightsailは、仮想サーバーを中心に、Webサイトや比較的小規模なアプリケーションを始めやすい構成で提供されるAWSサービスです。[10]

Webサイトの構成によって使うサービスは変わる

例えばWordPressサイトでは、LightsailやEC2をサーバーとして利用し、必要に応じてRDS、CloudFront、Route 53などを組み合わせる構成があります。

一方、静的なWebサイトであれば、S3にファイルを保存し、CloudFrontで配信するといった構成も可能です。

AWSには多くの選択肢があるため、「AWSを使うかどうか」だけではなく、「どのサービスをどの範囲で使うか」を設計することが重要です。

AWSのリージョンとアベイラビリティゾーン

リージョンは地理的に分かれた単位

AWSのサービスは世界各地のリージョン(Region)で提供されています。AWSは、各リージョンがそれぞれ独立した地理的な領域であり、他のリージョンから分離されるよう設計されていると説明しています。[11]

サービスやリソースを作成するときには、利用するリージョンを選択します。利用者との距離、必要なAWSサービスの提供状況、法令・データ所在地などの要件を考慮して選択します。

リージョン内には複数のアベイラビリティゾーンがある

リージョンの内部には、複数の独立したアベイラビリティゾーン(Availability Zone、AZ)があります。[11]

AWSは、ひとつのAZだけにリソースを配置していると、そのAZで障害が発生した場合にリソースを利用できなくなる可能性があると説明しています。[11] 障害の影響を抑えたい場合は、複数のAZへリソースを分散する設計が行われます。

AWSを利用するだけで自動的に高可用性になるわけではなく、どのリージョン・AZ・サービスをどのように組み合わせるかはシステム設計によって異なります。

AWSの料金で知っておきたいこと

多くのサービスは従量課金

AWSは、大部分のクラウドサービスでPay-as-you-goの料金方式を採用しています。[3]

初期に大規模な物理設備を購入しなくても始めやすく、アクセス増加などに応じてリソースを増減できる点はクラウドの特徴です。

ただし、AWSの料金はサービスごとに異なり、サーバーの稼働時間、ストレージ容量、データ転送量、リクエスト数など複数の要素で決まります。

「従量課金だから常に安い」という意味ではありません。使っているリソースの把握、料金の確認、不要なリソースの整理など、継続的なコスト管理が必要です。

AWSを利用するときに知っておきたいこと

セキュリティはAWSだけに任せるものではない

AWSでは「責任共有モデル」という考え方が採用されています。

AWSはクラウド基盤そのもののセキュリティ(クラウド「の」セキュリティ)を担当し、利用者は使用するサービスに応じて、データ、アクセス権限、OSやアプリケーション、ネットワーク設定など(クラウド「における」セキュリティ)を管理する責任を持ちます。[12]

利用者側の責任範囲はサービスによって異なります。例えばEC2のように仮想サーバーを利用する場合は、ゲストOSの更新やセキュリティパッチ、アプリケーション、セキュリティグループの設定などを利用者が管理します。一方、よりマネージドなサービスではAWS側が管理する範囲が広くなります。[12]

AWSを使えば保守がなくなるわけではない

クラウドを利用すると、物理的なサーバー設備の管理などをAWSへ任せられますが、Webサイトやシステムの運用保守がすべて不要になるわけではありません。

構成に応じて、OSやアプリケーションの更新、権限管理、バックアップ、監視、証明書、DNS、コスト管理などが必要です。

AWSを利用するときは、構築時だけでなく「誰が継続して管理するのか」まで含めて設計することが重要です。

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