概要

Amazon Lightsailは、Webサイトやアプリケーションの構築・運用に使う仮想サーバー、データベース、ネットワークなどを、簡素化された構成で利用できるAWSのサービスです。仮想サーバーでは、メモリやストレージ、データ転送枠などをまとめた月額プランを選べます。[1][2]

AWSでWebサイトを運用する際に、必要な構成を選んで始めやすくするサービスとして位置づけられています。以下では、仮想サーバーでのサイト運用を中心に説明します。[1]

Lightsailで利用できる主な機能

仮想サーバーに加え、DNS管理、スナップショット、ストレージ、データベースなどを利用できます。各機能を選んで組み合わせる構成で、すべてが一つのインスタンス料金に含まれるわけではありません。[1][2]

インスタンスとアプリケーション

インスタンスは、Webサイトなどを動かす仮想サーバーです。作成時にOSだけの構成や、WordPressなどのアプリケーションが事前に設定されたブループリントを選べます。[3]

ブループリントは、インスタンスを作成するときに使う構成のひな型です。アプリケーションを含む構成を選ぶと、ソフトウェアの準備を省いて始められますが、提供元やソフトウェアの種類を確認して選ぶことが大切です。[3][4]

ネットワーク・データ管理

ネットワークの設定やデータの保存・復元に使う機能も用意されています。主な役割は次のとおりです。[1]

  • 静的IPアドレス・DNS管理:固定した接続先や、ドメインのDNS設定を管理するための機能です。[1]
  • ファイアウォール:送信元IPアドレス、ポート、プロトコルに基づいて、インスタンスへの通信を許可・制限します。[3]
  • スナップショット:インスタンスやディスクの状態を保存し、復元や新しいインスタンスの作成に利用します。[1]
  • 追加の構成要素:ロードバランサー、マネージドデータベース、ストレージなどを必要に応じて利用できます。[1]

構成を選ぶ際は、利用できる機能と、実際に追加する有料リソースを分けて確認します。たとえば、スナップショットの保存にはインスタンスとは別の料金が設定されています。[2]

Amazon EC2との違い

Lightsailは構成や料金の選択を簡素化して始めやすくしたサービスで、Amazon EC2はコンピューティング環境の選択肢を広く持つサービスです。AWSの比較ページも、前者の事前設定された構成・月額プランと、後者の多様なインスタンスや料金モデルを区別しています。[5]

どちらを選ぶかは、必要な構成と運用の仕方で考えます。たとえば、シンプルなサイトを運用するのか、処理に合わせて細かく環境を選びたいのかを整理すると、比較しやすくなります。

AWSはLightsailのスナップショットをEC2へエクスポートする機能も提供しています。ただし、移行を検討する際は、現在の構成やアプリケーションの要件を確認して計画を立てます。[3]

WordPress運用で確認したいこと

WordPressの運用では、インスタンスのOSやアプリケーションを誰が更新するかを確認します。AWSは、Bitnami製ブループリントで作成した既存インスタンスのソフトウェア更新とセキュリティパッチの適用は、利用者の責任と説明しています。[4]

日々のWordPress保守では、更新の担当者、バックアップの取り方、問題が起きたときの復旧方法を決めておくとよいでしょう。インスタンスを作れたことと、継続して運用できることを分けて考えます。

Bitnami製ブループリントの廃止予定

AWSは、Bitnamiによってパッケージ化されたWordPress、WordPress Multisite、LAMP、Nginx、Node.jsのブループリントを、2026年11月19日に廃止すると案内しています。2026年10月9日の確認時点では、今後の変更予定です。[4]

同じ案内では、2026年5月19日以降、Bitnami製ブループリントの新しいバージョンは提供しないとしています。ブループリントの提供に関する変更と、作成済みインスタンスの運用への影響を分けて確認する必要があります。[4]

  • 対象ブループリントからの新規作成:廃止日以降は、対象ブループリントを選んで新しいインスタンスを作成できなくなります。[4]
  • 既存インスタンス:AWSは、廃止日以降も中断なく稼働を続けると説明しています。[4]
  • 既存スナップショットからの作成:対象ブループリントで作成したインスタンスの既存スナップショットからは、廃止日以降も新しいインスタンスを作成できます。[4]

AWSは、既存インスタンスのOSやアプリケーションを定期的に更新し、パッチを適用して安全に保っている場合、廃止を理由にアプリケーションを移行する必要はないとしています。新しいインスタンスには、最新のブループリントを利用するためにLightsail製を使うことを推奨しています。[4]

廃止の対象は上記のBitnami製ブループリントです。Lightsail全体や、既存のWordPressサイトがその日に終了するという案内ではありません。新規構築やWordPress移行の計画では、作成時点のAWS公式情報と利用可能な構成を再確認してください。[4]

料金・運用上の注意点

料金は、選んだインスタンスのプランに加え、追加リソースやデータ転送の利用条件によって変わります。AWSの料金ページでは、スナップショットなどの料金と、転送枠を超えたアウトバウンドデータ転送の課金条件が別に示されています。[2]

見積もりでは、サーバーのプランだけでなく、保存するバックアップや追加するデータベースなども確認します。具体的な金額や無料利用の条件は、利用時点の公式料金ページで確かめてください。

運用計画では、費用と併せて、更新・監視・復旧を誰が行うかも決めます。構築を始めやすいサービスでも、サイトを継続して管理するための担当や手順は用意しておくとよいでしょう。

参考文献・出典

  • Supervisor
    supervisor

    桑田 陽介

    代表取締役

    Web制作・運用・改善に20年以上携わり、WordPress、CMS構築、SEO、AWSなど、Webサイトの企画・制作から公開後の運用まで幅広く担当。実務経験にもとづき、本記事の内容・表現・技術情報を監修しています。

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