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WordPress移行とは、稼働中のWordPressサイトを別のサーバー、別のドメイン、別のURL構成などへ移す作業の総称です。WordPress公式の移行ガイド(Migrating WordPress)でも、新しいサーバーへの移動や、サーバー内の別の場所への移動、ドメイン名・URLを変更する移動が案内されています。[1]
「WordPress移行」はWordPressの単一機能名や標準化された作業手順の名称ではありません。実際の手順は、サーバーだけを変えるのか、ドメインも変えるのか、URL構造を変えるのか、利用中のテーマ・プラグイン・外部サービスが何かによって異なります。
用語 | 読み方 | 分類 | 主な対象 | 主な作業 |
|---|---|---|---|---|
WordPress移行 | ワードプレスいこう | WordPress / 運用・保守 | サーバー、ドメイン、URL、WordPress環境 | ファイル・DB移行、設定変更、URL確認、DNS切替、動作確認など |
WordPressサイトは、WordPress本体やテーマ、プラグイン、アップロード画像などのファイルと、投稿などサイト上で生成されるデータを保持するデータベースの両方で構成されています。WordPress公式のバックアップガイドでも、一般的なWordPressサイトを完全に復元するにはファイルとデータベースの両方が必要だと説明されています。[2]
そのため、WordPress移行は単純にHTMLファイルをコピーするだけでは完了しません。移行方法によって差はありますが、一般には次の要素を新しい環境へ引き継ぎます。
uploads 配下の画像・PDFなどwp-config.php などの設定同じドメイン・同じURLのままホスティング先だけを変更する場合と、ドメイン名やURLまで変更する場合では、必要な作業が異なります。
WordPress公式ドキュメントでは、データベースとURLが変わらない場合、基本的にはファイルとデータベースを新しいサーバーへ移せると説明しています。一方、データベース名やユーザー名が変わる場合は wp-config.php の接続情報も新しい環境に合わせる必要があります。[1]
ドメイン名やURLが変わる場合は、WordPress内部に保存されている旧URLへの参照も確認する必要があります。[1]
WordPress公式は、WordPressサイトのファイルとして、コア、テーマ、プラグイン、画像などのアップロードファイル、JavaScript・PHPなどのコード、wp-config.php や .htaccess などを挙げています。[2]
特に独自テーマ、子テーマ、独自プラグイン、アップロードファイルは、新しい環境でサイトを同じ状態に戻すために重要です。
投稿やコメントなど、WordPressサイトの多くの情報はデータベースに保存されています。WordPress公式は、ファイルのバックアップとデータベースのバックアップを別のものとして説明しており、通常はWordPressディレクトリをコピーしただけではデータベースは含まれません。[2]
移行では、ファイルとデータベースを同じ時点の状態として扱うことが重要です。更新頻度が高いサイトやECサイト、会員サイトなどでは、移行中に新しい投稿・注文・問い合わせ等が発生すると、新旧環境でデータ差分が生じる可能性があります。そのため、切替直前の更新停止や最終同期をどのように行うかも移行計画に含めます。
WordPress移行に唯一の標準手順があるわけではありませんが、一般的には次の順序で進めます。
wp-config.php などの接続情報を調整するWordPress公式の移行ガイドでも、移行前にファイルとデータベースをバックアップし、新しい環境へ配置する流れが示されています。[1]
WordPressのデータベースには、テーマやウィジェットなどがシリアライズされた形式で値を保存している場合があります。WordPress公式の移行ガイドは、データベース全体を単純な文字列置換で変更すると、シリアライズされたデータを壊す可能性があると注意しています。[1]
WP-CLIの wp search-replace は、データベース内の文字列を検索・置換する公式コマンドで、PHPのシリアライズデータを考慮して処理すると説明されています。--dry-run を使えば、変更を保存せずに置換対象を確認することもできます。[3]
URL変更を伴う移行では、使用しているテーマ・プラグインやデータ構造を確認し、安全な方法で置換する必要があります。
ドメインやURLが変わる移行は、WordPressの技術移行だけでなく、検索エンジンに対するサイト移転でもあります。
Google Search Centralは、URL変更を伴うサイト移転では、旧URLと新URLの対応関係を作り、可能であればサーバー側の恒久的リダイレクトを設定し、内部リンク・canonical・サイトマップを新URLへ更新するよう案内しています。[4]
Googleは、移転後に検索順位が一時的に変動することがあるとも説明しています。また、旧URLから新URLへのリダイレクトは、できるだけ長く、一般的には1年以上維持することを推奨しています。[4]
サーバーだけを変更し、ユーザーから見えるURLを変えない場合は、Googleは別のホスティング移行手順を案内しており、新環境を準備・テストしたうえでDNSを切り替え、旧・新サーバーのトラフィックを監視する流れを示しています。[5]
WordPress管理画面の「ツール > エクスポート」では、WXR形式のXMLファイルを作成できます。WordPress公式によると、このファイルには投稿、固定ページ、カスタム投稿、コメント、カスタムフィールド、カテゴリー、タグ、カスタムタクソノミー、ユーザーなどが含まれ、別のWordPressへインポートできます。[6]
一方、WXRは投稿や固定ページなどのデータをエクスポートする仕組みであり、ウィジェットの設定やプラグインの設定などはエクスポートされません。WordPress本体・テーマ・プラグインなどのファイルを含むサイト全体の複製とは異なります。[1][2][6]
記事データだけを移したい場合には有効ですが、「現在のWordPressサイトをそのまま別サーバーへ移す」目的では、ファイル・データベース・設定全体をどう移すかを別途考える必要があります。
ファイルをFTP・SFTP・SSH等で取得し、データベースをエクスポートして、新しい環境へ手動で配置・インポートする方法です。
構成を把握しながら進めやすい一方、データベース、URL、権限、PHP、DNS、SSLなど複数の要素を扱うため、移行対象の構造を理解して作業する必要があります。
WordPressには、サイトの複製・移行を補助するプラグインもあります。サイト規模やサーバー制限、データ量、特殊な構成によって利用可否が変わるため、事前にバックアップを取得し、対象環境で利用できるかを確認します。
ホスティング会社によっては、WordPress移行ツールや移行代行サービスを提供しています。対応範囲は事業者ごとに異なるため、メール、DNS、独自設定、マルチサイト、EC・会員機能等が対象に含まれるかを確認します。
移行直後は、トップページが表示されるだけで完了とは判断せず、サイトの利用経路を一通り確認します。
robots.txt や noindex が検証環境の設定のまま残っていない移行は「データを移す作業」だけでなく、「切替後に現在のサイトと同じ業務を継続できるか」を確認するところまで含めて計画することが重要です。
※2026年9月28日確認
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