概要

SaaS型CMSとは、提供者がクラウド上で提供するアプリケーションを利用して、コンテンツを管理するCMSの提供形態です。利用者がCMSの実行基盤を自分で管理する構成とは、役割の分担が異なります。[1]

この説明は、NISTのSaaSの定義をCMSの利用に当てはめたものです。CMSに必要な編集機能や画面構成を一律に定める規格ではなく、「どう提供されるか」に着目します。[1]

提供側と利用側の役割

提供側はクラウド上でアプリケーションを動かし、利用側はその機能を使います。NISTの定義では、利用者は基盤となるネットワーク、サーバー、OS、ストレージなどを管理・制御しません。[1]

  • 提供側:アプリケーションをクラウド基盤上で提供する。[1]
  • 利用側:提供されるアプリケーションを使い、許された範囲で設定する。[1]
  • 導入時:契約や製品に応じて、設定できる範囲と運用の担当を確認する。

基盤を自分で運用しないことと、掲載する内容や利用者の管理まで不要になることは別です。CMSで誰が何を更新するかという、自組織の運用も合わせて整理します。

自分で設置するCMSとの違い

違いは、アプリケーションと実行基盤を誰が用意し、管理するかです。次の表では、SaaSの提供形態と、自分で実行環境を用意する構成を比較します。[1]

観点

SaaS型CMS

自己設置型CMS

アプリの提供

提供者のアプリを利用[1]

自分で導入・構成する

実行基盤の管理

提供側が管理[1]

自分で管理体制を用意

設定・運用の分担

許された範囲を設定[1]

環境とアプリの担当を決定

自己設置型の列は、比較のために運用上の役割を整理した一般説明です。実際の責任範囲は契約や製品、運用委託の内容により異なり、利用者がすべての作業を直接行うという意味ではありません。

ヘッドレス・OSSとの関係

SaaS型CMSは提供形態、ヘッドレスCMSは管理と表示を分離する構成に着目した呼称で、同じ製品が両方に当てはまる構成も考えられます。オープンソースかどうかというライセンス上の性質とも、別の軸として整理します。

参考文献・出典

  • Supervisor
    supervisor

    桑田 陽介

    代表取締役

    Web制作・運用・改善に20年以上携わり、WordPress、CMS構築、SEO、AWSなど、Webサイトの企画・制作から公開後の運用まで幅広く担当。実務経験にもとづき、本記事の内容・表現・技術情報を監修しています。

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