概要

canonical(カノニカル)は、内容が重複・類似する複数のURLがあるときに、代表として扱いたいURLを示すために使われる考え方・指定です。

RFC 6596では、canonicalリンク関係は、重複するコンテンツを持つリソースの中から「preferred」とするIRIを示すものとして説明されています。[1] このRFCはIETFのInformational文書であり、Internet Standards Trackの仕様ではありません。[1]

Google検索では、重複・類似ページをまとめて正規ページを選ぶ処理を行います。サイト運営者はrel="canonical"などで希望する正規URLを伝えられますが、最終的にGoogleが別のURLを正規として選ぶ場合があります。[2][3]

用語

意味

canonical URL / 正規URL

重複・類似ページ群の代表として扱われるURL

rel="canonical"

正規URLを示すためのlink関係

正規化

重複・類似ページから代表となる正規URLを選ぶ処理

canonicalとは

重複・類似ページの代表URLを示す

同じ、または非常によく似た内容へ複数のURLからアクセスできることがあります。

Googleは、インデックス登録時に主要な内容が同じ、または非常に似ているページをまとめ、その中から代表となる正規ページを選びます。[2]

canonicalは、このような重複・類似URLを扱うときに「どのURLを代表として扱いたいか」を示すために使われます。

RFC 6596のcanonical link relation

RFC 6596では、canonical link relationの対象となるURLは、参照元と重複する内容、または参照元の内容を包含する内容を示すものとされています。[1]

仕様上は自己参照も可能で、別のホストやドメインを対象にすることもできます。[1]

ただし、Google検索でどのURLが正規ページとして採用されるかは、Googleの正規化処理によって判断されます。

canonical URLとrel="canonical"の違い

canonical URLは、重複・類似ページ群の中で代表として扱われるURLそのものです。

一方、rel="canonical"は、サイト側から「このURLを正規として扱ってほしい」と検索エンジンへ伝える方法のひとつです。

Googleは、正規化のシグナルとして、

  • リダイレクト:強いシグナル
  • rel="canonical":強いシグナル
  • サイトマップ:弱いシグナル

と説明しています。[3]

サイトマップの形式や送信方法は、公開済みの「サイトマップ」で扱っているため、本記事ではcanonicalとの関係だけを説明します。

rel="canonical"の指定方法

HTMLのhead内に指定する

HTMLページでは、<head>内にrel="canonical"を持つlink要素を記述できます。[3]

<link rel="canonical" href="https://example.com/preferred-page/" />

Googleは、rel="canonical"では相対URLより絶対URLを使用することを推奨しています。[3]

また、正規ページ自身にも、自分自身を指すcanonicalを含めることをGoogleはベストプラクティスとして案内しています。[3]

HTTPヘッダーで指定する

PDFなど、HTMLの<head>へlink要素を書けないファイルでは、HTTPレスポンスヘッダーでrel="canonical"を伝える方法があります。[3]

Googleは、この方法をWeb検索でサポートしています。[3]

canonicalを指定しても必ず採用されるわけではない

rel="canonical"でURLを指定しても、それが必ずGoogleの正規URLとして採用されるわけではありません。

Googleは、サイト側の指定をシグナルとして利用しながら、ページ内容などをもとに正規ページを判断します。[2][3]

そのため、canonicalの設定では、サイトマップや内部リンクなどで異なるURLを正規として示すような矛盾を作らないことが重要です。[3]

canonicalの代わりに使わないもの

Googleは、正規化を目的としてrobots.txtを使わないよう案内しています。[3]

また、同一サイト内で正規ページを選ばせる目的にnoindexを使うことも推奨しておらず、rel="canonical"を推奨しています。[3]

robots.txtやnoindexにはそれぞれ別の役割があるため、canonicalと同じものとして扱わないことが重要です。

canonicalの確認方法

Google Search ConsoleのURL検査ツールでは、ユーザーが指定した正規URLや、Googleが選択した正規URLに関する情報を確認できます。[4]

Search Console自体の機能説明は「Google Search Console」で扱っているため、本記事ではcanonicalの確認に使える点だけを扱います。

URL構造全体の整理、パラメータURL、HTTP/HTTPSなどを含むURL正規化の設計と運用については、後続の「URL正規化」で扱う範囲です。

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