概要

Bing Webmaster Tools(Bing ウェブマスターツール)とは、Microsoftが提供する、Webサイトの所有者・管理者向けのツールです。Bingにおける検索パフォーマンス、クロール、インデックス状況、サイトマップ、URL単位の状態などを確認できます。[1]

Google検索を確認するGoogle Search Consoleに対し、Bing Webmaster Toolsは主にBing側の検索・クロール・インデックス情報を確認するために利用します。どちらか一方の代替ではなく、GoogleとBingの両方を確認したい場合は併用できます。

用語

読み方

提供元

主な対象

主な用途

Bing Webmaster Tools

ビング ウェブマスター ツールズ

Microsoft

Bing

検索パフォーマンス、クロール、インデックス、サイトマップ等の確認

Bing Webmaster Toolsとは

Bingから見た自社サイトの状態を確認するツール

Bing Webmaster Toolsでは、Bingがサイトをどのようにクロール・インデックスしているか、どの検索語句やページが表示・クリックされているかなどを確認できます。MicrosoftのHelp Centerでは、検索パフォーマンス、URL Inspection、Site Explorer、Sitemaps、IndexNowなどを主要機能として案内しています。[1]

アクセス解析ツールが「サイトへ訪れた後の行動」を中心に確認するのに対し、Bing Webmaster Toolsは「Bing側でサイトがどのように発見・クロール・表示されているか」を確認するための情報を持っています。

Bing Webmaster Toolsの主な機能

機能

確認できること

Search Performance

クリック、表示回数、CTR、検索語句、ページ、平均掲載位置など

URL Inspection

URLのインデックス状況、クロール、SEO、マークアップに関する情報

Sitemaps

Bingが認識しているサイトマップと処理状況、サイトマップの送信

Site Explorer

サイト構造やURL単位のクロール・インデックス関連情報

Site Scan

サイトをクロールし、一般的な技術SEO上の問題を確認

IndexNow

URLの追加・更新・削除を対応検索エンジンへ通知

AI Performance

対応するAI体験で自社ページが引用された状況や関連するグラウンディングクエリ

Search Performance

Search Performanceでは、Bingにおけるクリック、表示回数、CTR、平均掲載位置などを確認できます。キーワードごとの表示やクリック、ページごとの実績も確認できます。[2] なお、平均掲載位置は、すべての表示面で提供されるわけではありません。[2]

Microsoftの現行ドキュメントでは、Web検索だけでなくChatなど複数のBing上の表示面からのクリック・表示回数もレポート対象に含まれています。なお、キーワード・ページ単位の詳細データには対象となる表示面の違いがあります。[2]

URL Inspection

URL Inspectionでは、指定したURLについて、Bingのインデックス状態、クロール上の問題、SEO上のエラー、マークアップ情報などを確認できます。また「Live URL」では、Bingbotが現在のページを取得した場合の状態を確認できます。[3]

Site Explorer・Sitemaps・Site Scan

Site Explorerでは、サイト構造をたどりながらURLの発見・クロール・インデックス関連情報を確認できます。Sitemapsでは、Bingが把握しているサイトマップの状態を確認し、新しいサイトマップを送信できます。Site Scanはサイトをクロールし、一般的な技術SEO上の問題を確認する機能です。[1]**[4]

Google Search Consoleとの違い

項目

Bing Webmaster Tools

Google Search Console

提供元

Microsoft

Google

主に確認する検索エンジン

Bing

Google検索

検索パフォーマンス

Bing側の検索語句・ページ・表示・クリック等

Google検索側の検索語句・ページ・表示・クリック等

URL単位の確認

URL Inspection

URL検査

サイトマップ

送信・状態確認が可能

送信・状態確認が可能

2つのツールは似た機能を持っていますが、参照している検索エンジンのデータが異なります。Googleの公式ヘルプでも、Search ConsoleにはGoogle検索のパフォーマンス、URL検査、サイトマップなどのレポート・ツールがあると説明されています。[8] Google Search Consoleで確認できる状態が、そのままBingでの状態を表すわけではありません。Bing側の状況を確認したい場合はBing Webmaster Toolsを利用します。

Google Search Consoleからサイトをインポートできる

すでにGoogle Search Consoleで所有権確認済みのサイトは、Bing Webmaster Toolsへインポートして登録できます。Microsoftは、この方法では確認済みサイトを取り込み、手動の所有権確認を繰り返さずにBing Webmaster Toolsへ追加できると案内しています。[5]

Google Search Consoleを利用していない場合でも、XMLファイルのアップロード、metaタグ、DNSレコード、ドメインプロバイダとの連携などの方法でサイト所有権を確認して登録できます。[5]

登録後は、サイトマップを確認し、URL InspectionやSearch Performanceを使ってBing側のクロール・インデックス・検索表示を確認します。データは登録直後からすべて揃うわけではなく、収集・処理に時間がかかります。[1]**[2]

IndexNowとは

IndexNowは、URLが追加・更新・削除されたことを、Bingなどの対応検索エンジンへ通知するためのプロトコルです。Bing Webmaster ToolsではIndexNowの送信状況を確認できます。[6]

通常のクロールを待つだけでなく、サイト側から変更を知らせられることが特徴です。ただし、URLを通知することと、そのURLが必ずインデックスされること、検索順位が上がることは同じではありません。IndexNowは変更の発見を助ける仕組みとして利用します。

AI PerformanceでAI上の引用状況も確認できる

Bing Webmaster Toolsには「AI Performance」レポートがあります。2026年2月10日にパブリックプレビューとして発表された機能で、Microsoftの説明では、Microsoft Copilot、BingのAI生成サマリー、一部のパートナーAI連携といった、対応するAI体験で自社コンテンツがどのように引用されたかを確認できます。[7]**[9]

確認できるのは、引用回数、引用されたページ、関連するグラウンディングクエリなどです。Microsoftは、AI Performanceの数値は検索順位、権威性、重要度を示すものではなく、どのコンテンツがどれだけ引用されたかを示すものだと説明しています。また、表示されるデータは引用活動全体のサンプルであり、引用がごく少ない場合は表示されないこともあるとしています。[7]**[9]

Bing Webmaster Toolsを使うときに知っておきたいこと

Google Search Consoleの代わりではない

Bing Webmaster ToolsとGoogle Search Consoleは似た管理機能を持ちますが、検索パフォーマンスやインデックス情報の元となる検索エンジンが異なります。Google検索だけを確認してBingの状態まで判断したり、その逆を行ったりせず、それぞれのデータとして確認します。

表示回数や平均掲載位置は対象範囲を確認する

Bing Webmaster ToolsのSearch Performanceでは、表示回数とクリック数に、Web検索結果、Chatの回答、Newsの回答、画像検索結果、ナレッジパネルなど複数の表示面が含まれます。一方、平均掲載位置は、すべての表示面で提供されるわけではありません。指標によって対象となる表示面が異なるため、数値を見るときは「何のデータか」を確認する必要があります。[2]

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