概要

サイト移行とは、Webサイトのデータや公開環境などを、別の場所・仕組みへ移す作業の総称です。移す対象に応じて、サーバー、CMS、ドメインやURLなどの変更を伴います。

Webサイト移行、サイト移転とも呼ばれます。単一の公式定義や技術標準で作業範囲が決まる用語ではないため、「何を移し、何を変えないのか」を分けて捉えます。

サイト移行で変わるもの

移行で変わるのは、ページのURLだけとは限りません。公開先を移すこと、CMSを変更すること、既存のコンテンツを新しい仕組みへ引き継ぐことなど、移す対象によって作業が異なります。

URLを変える移行

URLを変えるときは、元のページと新しいページの対応を整理します。Google 検索セントラルのURL変更を伴う移転の説明では、URLの対応付けを準備し、元のURLから新しいURLへリダイレクトするよう設定する流れを示しています。[1]

たとえば、会社名の変更に合わせてドメインを変えると、同じ内容のページでも移転前後でアクセス先が変わります。この例では、サイト全体の見た目を変えることと、URLの移し替えは別の判断です。

URLを変えない移行

利用者がアクセスするURLを維持して、ホスティング先を変更する移転もあります。Google 検索セントラルにも、利用者に見えるURLへ影響を与えないホスティング変更を対象とした説明があります。[2]

たとえば、同じドメインとページ構成を保ち、公開するサーバーだけを入れ替えるケースです。サイト移行を、ドメイン変更やURL変更だけの意味に限定しないことが大切です。

サイトリニューアル・WordPress移行との違い

サイト移行は主に公開環境やデータの移し替え、サイトリニューアルは内容・構成・デザインなどの刷新を指します。WordPress移行は、WordPressで構築したサイトを対象とする、より範囲の限られた呼び方です。

用語

中心となること

サイト移行

データや公開環境などを別の場所・仕組みへ移すこと

サイトリニューアル

サイトの目的に応じて内容・構成・デザインなどを改めること

WordPress移行

WordPressで構築したサイトを移すこと

これらは同時に進められます。たとえば、CMSを変更し、内容を整理し直して、新しいサーバーへ移す計画には、移行とリニューアルの両方が含まれます。反対に、見た目をほぼ保った移行や、公開環境を変えない刷新も区別できます。

移行時に確認する基本項目

まず確認するのは、移す範囲と、移転前後で維持するものです。作業を「サイト一式を移す」とだけ捉えると、URL、データ、送信機能などの確認対象が曖昧になります。

  • 移す対象:ページ、画像、データ、公開環境などのうち、どこまでを含むか。
  • URLの扱い:同じURLを保つか、変える場合は新旧ページをどう対応させるか。
  • 動作の確認:表示、リンク、入力・送信など、サイトで必要な機能をどう確かめるか。

Google 検索セントラルは、移転の開始後に元のサイトと新しいサイトのトラフィックを監視する工程も示しています。[1]

準備、切り替え、切り替え後の確認を分けて考えると、単なるデータのコピーだけではない作業範囲を整理できます。個別のCMSやサーバーの操作手順は、その環境に合う資料で確認します。

参考文献・出典

  • Supervisor
    supervisor

    桑田 陽介

    代表取締役

    Web制作・運用・改善に20年以上携わり、WordPress、CMS構築、SEO、AWSなど、Webサイトの企画・制作から公開後の運用まで幅広く担当。実務経験にもとづき、本記事の内容・表現・技術情報を監修しています。

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