概要

検索ボリュームとは、あるキーワードや検索語句が、一定の期間・地域などの条件のもとでどの程度検索されているかを表す指標として、SEOや検索広告の実務で使われる言葉です。

ただし、「検索ボリューム」という名前の単一の共通指標があるわけではありません。利用するツールによって、対象期間、地域、検索ネットワーク、類似語のまとめ方などが異なります。たとえばGoogle 広告のキーワード プランナーにある「月間平均検索ボリューム」は、指定した期間・地域・検索ネットワークをもとに、キーワードとその類似パターンが検索された回数の月平均として示されます。デフォルトでは12か月間の平均です。[1]

項目

内容

用語

検索ボリューム

英語表記

Search Volume

分類

SEO・検索エンジン

主な用途

検索需要の比較、キーワード調査

注意点

ツールごとに集計条件・表示方法が異なる

検索ボリュームとは

検索需要の大きさを見るための目安

検索ボリュームは、「そのテーマについて検索する人がどの程度いるのか」を把握するための目安として使われます。

たとえば複数のキーワード候補を比較するとき、検索ボリュームを見ることで、どの表現により大きな検索需要があるかを確認できます。ただし、検索ボリュームが大きいキーワードほど、自社にとって重要とは限りません。検索している人の目的と、自社が提供できる情報やサービスが一致しているかをあわせて考える必要があります。

数値は条件によって変わる

Google 広告のキーワード プランナーでは、月間平均検索ボリュームは、選択した期間、地域、検索ネットワークなどの条件をもとに算出されます。[1]

またGoogleは、検索ボリュームの統計値は丸められており、季節性やニュースなどの影響によって検索数そのものも継続的に変動すると説明しています。[1]

そのため、検索ボリュームを「常に同じ正確な検索回数」として扱うのではなく、条件と確認時点をそろえて比較することが重要です。

検索ボリュームと似た指標の違い

Search Consoleの「表示回数」は検索ボリュームではない

Google Search Consoleの検索パフォーマンス レポートでは、クリック数、表示回数、検索クエリなどを確認できます。[2]

ここでいう表示回数は、自分のサイトやページがGoogle検索の検索結果に表示された回数です。市場全体でその検索語句が検索された総回数ではありません。

たとえば検索需要が大きいキーワードでも、自社サイトがほとんど検索結果に表示されていなければ、Search Consoleの表示回数は小さくなります。逆にSearch Consoleで表示回数が増えても、それだけで市場全体の検索ボリュームが増えたとは判断できません。

またSearch Consoleでは、内部的な制限や匿名化などにより、一部のクエリが表に表示されない場合があります。[3] Search Consoleのクエリデータと、キーワード調査ツールの検索ボリュームは、用途が異なるデータとして扱う必要があります。

Google Trendsの0〜100は絶対的な検索回数ではない

Google Trendsは、検索への関心の変化を見るのに役立ちますが、表示される0〜100の値をそのまま検索回数として扱うことはできません。

Google Trendsでは、地域と期間における検索全体に対する割合をもとにデータを正規化し、その結果を0〜100の範囲に調整しています。[4] 同じ値が表示されていても、地域が異なれば実際の検索ボリュームの合計が同じとは限りません。[4]

つまり、Google Trendsは「どのくらい検索されたか」という絶対数よりも、「関心がいつ高まったか」「地域や期間によって相対的な人気がどう違うか」を見るためのデータです。

キーワード プランナーの予測値とも異なる

キーワード プランナーには、過去の検索データをもとにした指標と、広告掲載時の将来予測があります。

Googleによると、予測インプレッションには入札単価、予算、季節性、過去の広告品質などが考慮されます。一方、検索ボリュームの履歴指標は同じ仕組みではありません。[1]

「月間平均検索ボリューム」と「広告を出した場合の予測インプレッション」は別の指標です。

SEOで検索ボリュームをどう使うか

キーワード候補を同じ条件で比較する

検索ボリュームは、複数の候補を比較するときに使いやすい指標です。

ただし比較するときは、地域や期間などの条件をそろえる必要があります。条件が違う数値を横並びにすると、検索需要そのものではなく設定差を比較してしまうためです。

検索意図とセットで見る

SEOでは、検索ボリュームだけでキーワードを選ぶと、実際に届けたい相手とずれることがあります。

検索回数が多くても、自社のサービスと関係が薄い検索意図であれば、アクセスが増えても成果につながるとは限りません。一方、検索ボリュームが小さくても、具体的な課題や検討内容が表れている検索語句は重要な場合があります。

そのため、検索ボリュームは「需要の大きさ」、検索意図は「何を知りたい・したいのか」を見る指標として分けて考えます。

実際のサイトデータと組み合わせる

公開後のページについては、Search Consoleで実際にどのクエリから表示・クリックされているかを確認できます。[2]

記事を作る前は検索ボリュームで市場側の需要を調べ、公開後はSearch Consoleで自社サイト側の実績を見る、というように役割を分けると、同じ「検索データ」でも意味を混同しにくくなります。

検索ボリュームを見るときの注意点

大きいキーワードだけを狙わない

検索ボリュームが大きいことは、検索需要が大きいことを示す材料にはなります。しかし、それだけでSEO上の優先順位は決まりません。

検索意図、自社との関連性、既存コンテンツとの重複、検索結果で求められている情報などを含めて判断する必要があります。

小さい数値を「需要がない」と断定しない

キーワード調査ツールの数値には、丸めや集計条件があります。[1] Google Trendsでも検索量が少ない語句は「0」と表示される場合があります。[4]

そのため、値が小さいことと「実際に検索する人が存在しないこと」は同じではありません。

数値の出どころと確認日を残す

検索需要は変化します。社内でキーワード調査を共有するときは、「どのツールで」「どの地域・期間を設定し」「いつ確認したか」を残しておくと、後から同じ条件で比較しやすくなります。

検索ボリュームは、単独で答えを出す指標ではなく、検索需要を比較するための基礎データとして使うことが重要です。

参考文献・出典

[1] Google 広告 ヘルプ「キーワード プランナーの予測について」 https://support.google.com/google-ads/answer/3022575?hl=ja

[2] Google Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」 https://support.google.com/webmasters/answer/7576553?hl=ja

[3] Google Search Console ヘルプ「パフォーマンス レポート(検索結果): ディメンションとデータのグループ化」 https://support.google.com/webmasters/answer/17011259?hl=ja

[4] Google トレンド ヘルプ「Google トレンドのデータに関するよくある質問」 https://support.google.com/trends/answer/4365533?hl=ja

※2026年9月28日確認

Contact us

『ホームページ制作の相談をしたい』『もっとたくさん商品を売りたい』等、ご要望をお伝えくださいませ。

疑問に思っていること、お困りごと、具体的な内容が未定でも、まずはお気軽にご相談くださいませ。